タイタンの戦い

同名リメイク作品の予習としてレンタル。どうも、テレビか何かで見た事ある様な気がしてきた･･･。
ペルセウスの英雄譚をベースとした物語。それ故、おきる事は明確に判るので、どう見せるのかがポイント。まぁ、改めて見ると｢よく知ってる物語｣故に、唐突に出てくる要素もあるので、ツッコミを入れたくなるのだが。
そして、ゼウスをはじめとする神々の人間味･･･というかやりたい放題加減に笑うしかないのだけど、これがギリシャ神話だから仕方が無い。
ペルセウスは顔が濃い目だけどイメージ通り。ヒロインたるアンドロメダの可愛さは何ともいえず。もう少し、ラストで鎖に縛られるところの色気があれば良かったのだけど、時代故仕方が無い。でも、それ以上に可愛さを発揮していたのが金属製のフクロウであるブーボーの動きなんだけどね。
ペルセウスが対峙するクリーチャーを手がけたのは、レイ・ハリーハウゼン。ストップモーションアニメを主に使った映像なのだが、氏が手がけた後期の作品という事もあってか、その自然な動きに驚くばかり。動きが自然なだけでなく、人間の役者との絡みも素晴らしすぎて感心するばかり。特に、メデューサはその禍々しい造型と相俟って、実に印象深いキャラクターになっていた。でも、思ったよりも、カリボスとかに特殊メイクの役者も使ってるのね。
映像表現は色々凄い事をやってるんだけど、物語はシンプルなので気楽に楽しめた一本だったなぁ、と。