ゼブラーマン-ゼブラシティの逆襲-

フォーラム5、評価★★
ゼブラーマン」の続編としての映画。なのだが、前作の様な快作では無く、作ってる人間だけ楽しんでるんじゃない?という映画なのが残念。
冒頭の導入から映画らしさが無い・・・と思っていたら、事象が次々と流れて盛り上がらないで終わる感じ。そんな消化不良の物語でも、クドカン×三池崇史らしい小ネタは面白い・・・というかそれしか面白いところが無いというのは映画としてどうなのか。
それでも、ゼブラクイーンやゼブラポリスのビジュアルは見所十分だったが。あと、井上正大の脇役としての演技の上手さは光っていたかと。
ともかく、オリジナルスタッフが手がけた割には、期待外れの一本。<以下核心メモ>
ゼブラクイーン誕生の秘密となる巨大遠心分離機が出てきたあたりで物語は、やや盛り上がりを見せる。前半でゼブラーマンとゼブラクイーンは関連がある・・・と思ったのが遠心分離機で善と悪の心を分けたというバカバカしさはいい。ただ、そのバカバカしさが全体のトーンに馴染んでないのがどうも・・・。
ただ、その分離したものを"合体"と称して性交を示唆する表現したのはいい。コンドームの空箱を捨てた後の「Stop AIDS」はやりすぎだけど。
前作と同様の巨大エイリアンとの戦いがクライマックスとなるのだが、エイリアンを食べて巨大風船状になって宇宙に飛んでくというオチはヒドい。劇中劇の、テレビ版最終話と同じ内容・・・としても、無理過ぎる。ここで「信じれば叶う」は違うと思うのだけど。