女王陛下の007

休みの金曜。
適当に起きて、お昼前からガソリン入れたり床屋に行ったりと。


ひと段落したところで、郡山市立美術館へ。
企画展の「スウィンギング・ロンドン 50's-60's」を観る為に。

タイトルにある様に、イギリスの'50〜'60年代の製品等を中心に、文化を見せるという展示。興味深いテーマとして、先日より目を付けていたわけで。


美術館に入ってチケットを買う前に飛び込んできたのは、ロータス・エリート。眩しいロータスのエンブレムに、この時点でテンションは上がる。
そして、チケットを購入して展示会場へ入場・・・と思ったら、今度はミニ・ヒーリー カブリオレが〜。これはポスターにあって、今回の目的の一つではあったけども、ソリッドな赤の美しさと、小型車故の華奢さ・・・と同時にイギリスらしいポップな雰囲気には溜息ばかり。しかも、これ試作車だって!!


やっと会場に入ったところで、年代順に特徴的なアイテムが展示される形に。ラジオやテレビ等の家電製品やギター、そして家具が展示内容であったのだが、その主張の強いデザインには感心。機能的でありながらも、どこかにお洒落を忘れないセンスが時代なのだと思う。
そして、イギリスの文化・・・と思いきやBRAUNやSONYなんかの電化製品が主力になっていったのは驚き。他に、Vespaとかホンダ・ドリームもあったり。
終戦後、イギリスという先端文化発信の地があったのと同時に、日本も戦後の復興を経て工業国になりつつある時代なんだなぁ、と。思えば、今回の展示は'64の東京オリンピックを挟んだ期間なのだから、当然といえば当然なのだけど。
あと、時代の象徴としてロックの・・・エレキの展示があったけど、この辺は何が凄いのかどうも・・・。あぁ、でも並べられたレコードジャケットにマックイーンや007の絵柄があったのには目が行ったか。


最後には、当時の新デザインの服が。なんて言うか、緩やかなスタイルで束縛感が無い・・・というもので。
そんな中に「博覧会のコンパニオン?コスプレ?」って感じのビニール地のワンピースがあったんだけど、これが一般服とは!でも、確かにSF映画ポップアートから抜け出たみたいで可愛い感じだったなぁ〜。
あと、ロックスターが着てたピンクのスーツが素敵すぎ。日本人じゃ着れないよ。


もっと「英国はポップなんだぜ!!」という自己主張が強い展示かと思ったけど、戦後の工業発展を俯瞰で見られた様な展示で想像以上の満足。当初は、ミニさえ観られればOKと思ってたからねぇ〜。