超電王トリロジー EPISODE YELLOW -お宝DEエンドパイレーツ-

ワーナーマイカル1、評価★★☆
電王映画連作の3本目。
仮面ライダーディケイド」のディエンドこと海東大樹がメインの話となるのだが、ディケイド本編で絡んでいるだけあって、導入のパートは思った通りのスムーズさ。
ただし、それ以降の物語が細かいネタを繋いでいっただけで、映画の物語としては弱い。終盤で、今回の連作でのテーマとも言える"人との繋がり"を出していたのだが、前半でのレイジの描きこみがほぼ無い状態だったので、ラストの盛り上がりも薄いものに。
それでも、イマジン絡みの小ネタの面白さは相変わらず。ウラタロスが憑依した海東はなかなかの見もの。
お祭りとしての面白さは十分だけど、やはり映画として考えると吸引力の弱さが気になる一本だった。


この映画にて連作が完了したのだけど、まぁなんて言うか「電王」を続ける為のネタをバラ撒いた事で終わった気が。
かと言って、続けて今後映画を作っても"映画としての満足度"が得られる予感がしないのも事実か。<以下核心メモ>
海東が以前盗みに入った家の少年が、時間警察として敵対する・・・というのが流れなのだが、終盤で"母親に捨てられたと思っている"という話が出てきて、ラストには時間を超えての母との再会で終わるという展開。が、冒頭にレイジというキャラも描かれずに、母親との話も中盤から降ってきて勢いだけの展開に。どちらかというと、イマジン達のネタを減らしてその辺りを描けば、映画として成立できたのに・・・と思わずにいられない。
今回の敵となるのが、人工イマジンを用いたG電王。人工イマジンという発想は面白く、終盤での暴走もいい展開ではあるのだが、如何せん人工イマジンの設定が思いつきみたいなので、話の流れに巧く絡んでいないのがヒドい。(もっとも、イマジンの設定自体放映当初からは全く変わってるのだけど・・・)
そして最大の関心事であった、ディエンドのコンプリートフォームの出現方法。2つの時間のディエンドが2人並んだシーンを経て、「ここで作用が起きて変身か?」・・・と思ったら、ディケイド同様にケータッチが前触れも無く手渡されるという、都合のみ展開にゲンナリ