未見の作品としてレンタル。BDのレンタルで視聴。
全編に溢れるティム・バートン節になんか安心。昔の擬音が描かれる実写から一転してのリアル志向という感じなのだけど、そんな合間に見えるアニメ的技法とかミニチュアワークの楽しさにはただただ嬉しくなるだけで。マイケル・キートンのブルース・ウェインも合っていたし、ジャック・ニコルソンのジョーカーも実に楽しそうで。まぁ、ジャック・ニコルソンに関しては、冒頭のいかにもギャングらしいカッコいい悪役面があっての事だろうけど。
物語は完全にジョーカーVSバットマン。お互いがその誕生に関わるというのは、1本の映画での展開としてはキレイにまとまったものだと思える。ジョーカーに両親を殺されたブルースの心の闇というものには深く突っ込んでいないけど、娯楽作品としては正解だと思う。
しかし、この映画の美術は見事。少々レトロな雰囲気にしているのだけど、あの風景の中ならばバットモービルのデザインも実に納得できる。
ノーラン版とは全然違うけども、バートンの映画愛に溢れたバットマンムービーとして好きになれそうだ。
そういえば、特典映像に入っているものでBATDANCEを初めて通して見たんだけど、確かに歌というよりはダンスパフォーマンスのビデオだよな、と。