MIB3

フォーラム3(3D)、評価★★★
MIBシリーズの3作目。ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズのコンビは健在。そして、独特の悪趣味さも健在。
40年前にKが逮捕したボリスが、過去に戻って逮捕前にKを殺して存在を消してしまったという事に。それを防ぐのにJが過去にタイムスリップして・・・というもの。
過去のKを演じたのが、ジョシュ・ブローリン。トミー・リーよりは若いけど、劇中で触れてる通り29歳にしては老けているwそして、このKは表情豊かで饒舌なくらい・・・と、現代のKとは考えられないもの。
以降は、タイムトリップの常としてのタイムパラドックスの要素に加え、予言を使えるエイリアンの登場で、その流動性やドラマ性が高められていたのは確か。
そして、最後の展開はやりすぎと思いつつも、MIBのこのコンビを上手く描いたなぁー、というオチでなんか安心した。
個人的には、過去でのMIBの上司として、デビッド・ラッシュが登場したのが大きなポイントか。<以下核心メモ>
過去編は1969年という年代設定であり、当然の如く月面着陸をしたアポロ11号が取り上げられるわけで。更に、MIBの主な舞台となるニューヨークのメッツが優勝した事まで絡めてくるとは。
アポロ11号では、発射直前のロケットとその発射台での攻防が実に見事。発射台の高さを生かしたハラハラ感は勿論、発射直前にロケット先端に取り付いたKをロケット内の飛行士が気付くのだけども「言ったら中止になるから」と流してしまう辺りは面白い。
ただ、そこで戦うボリスが「アニマル・ボリス」と言われると激昂するのだが、それを最後まで引っ張って戦いのケリにするのはどうかと思ったけどね。でも、機転を利かせて少しの時間だけ戻して、ボリスへの攻撃の流れを作ったJは良かったかも。
そして、最後に本来死ぬべきのKに変わり発射台の警備責任者死んでしまうのだけど、それが実はJの父親だったというもの。そして、その傍に発射を見に来たのかJがいたり、と。やりすぎな感はあるけど、その幼いJに対してニューラライザーを使った後に「父親は英雄だった」とだけ教えるのが切なくも暖かい。それを踏まえての、現代でのラストシーンもJとKの会話がらしくていいなぁー、と。