007 慰めの報酬

見直す為にレンタル。劇場で観たきりで。
シリーズには珍しく、前作「カジノ・ロワイヤル」からの続き。前作を続けて見る事で、あまりにも明確な続編であったのかと。ヴェスパーの死と、その復讐の為に動くボンドがメインと描かれるのだが、ヒロインとして立てたカミーユが家族を殺したメドラーヌ将軍への復讐を退避させる様に描くもの。そこに、前作から登場したホワイトに関連する組織の話も絡み、そこにCIA等の思惑も絡むという複雑な構図なんだけど、上手く処理されていない様な。単に理解が追いつかないだけなのか?
ラストではかつてのヴェスパーの恋人でありながら、それを騙していた男をボンドが殺す事で復讐にケリがついた形となっているが、次の作品では新たなスタートになるのか・・・と期待するもの。
しかし、今回のクレイグ演ずるボンドは、Mにも怒られるくらいに暴力的。アクションが肉体を駆使したものがメインで、新しいボンド像が定着しつつある様な。ただ、冒頭の追いかけるシーンが「カジノ・ロワイヤル」の冒頭と、ダブる様な印象があったなぁ、と。ガラス屋根に落ちるシーンはどちらの作品だったか・・・と思ったら、こちらでのシーンだったか、と。
世情を反映したボンド映画ではあるのだけど、続きものとなったお陰で、その面白さが少し削がれていたかなぁ、と思わずにはいられない。
そういえば、オリガ・キュリレンコ演じるカミーユがボンドガールとなるのだけど、ボンドとのベッドシーンは確かに無かったな。
007/慰めの報酬 [DVD]