劇場版 TIGER&BUNNY The Beginning

ワーナーマイカル7、評価★★★
テレビ作品として放映していたものの劇場版。
テレビ版で残っていたウロボロスとの決着の物語では無く、そのサブタイトルの通り始まりの物語。何かと思えば、テレビ序盤の再編集+αというもの。本編での内容を新規のシーンで補足し、クライマックス用として最後に新たな事件を入れたというか。
そういう構成の中で、どちらかというと異分子であったバーナビーとその他のヒーローの関係を明確にするというか。後は、あまり直接の映像として描かれていなかった虎徹と妻であった友恵の夫婦であった姿なんかが印象的であったか。
本編の再構成と言っても、その先に起きる事象を踏まえての編集もされているので、テレビ本編を見た人には、また新鮮な気持ちで序盤のストーリーを体験できるのでは?
今回の映画での最大の見所は、各ヒーローの変身というか戦闘スタイルに変わるシーンなんじゃないかと思う。タイガー&バニーはテレビでも描かれていたけど、その他は無かったハズだし。ブルーローズの髪型はそういう事だったのか〜、とかの発見もあるし。<以下核心メモ>
最後の事件に出てきたのは、見える範囲の人間と位置を入れ替える能力を持ったロビン・バクスター。その能力もあって、過去に世界各地で犯罪を犯しながらもつかまらなかった奴をどう捕まえるのか…というのが物語のポイントに。
そんな中で、バーナビーが取った作戦がスーツから出て、それを囮に使うというものだったのだけど、すーつから離れてもハンドレットパワーでの発動の影響がスーツにあるの?と思わずにはいられなかったのだが。
まぁ、その状況の裏でバーナビーが先行した事に苛立つ他のヒーローを抑え、彼のやる事を陰で見ている…というのは、優しい虎徹らしくて実にいい流れであったなぁ、と。
今回は始まりの整理だったけど、次の映画では最終決戦になる様で。特報の様な映像もあったけど、能力が消えそうだった虎徹をどう動かしてくるのかは、今から楽しみではある。