禁断の惑星

未見の作品としてレンタル。
気付けば公開が195年という事で、人類が月にたどり着く前の話だけど、月への旅も超え高速航行すらもある設定には唸らされる。宇宙船がいわゆるUFOの形なのは仕方が無いとしても。
移住後に連絡を絶った星の調査に向かったのだが、生き残りの博士が…という流れ。勿論、時代ゆえのチープさは無い事は無いが、サスペンス性のある物語であり、更に話には聞いていたけど博士の潜在意識より生み出された"イドの怪物"に寄って様々な事件が起きていたという流れで、映画としての面白さは十分。高度な文明を持ちながら、その惑星で滅びたクレール人と、その遺産と言うべき機械や技術も、その物語に存分に生かされているわけで。
この映画といえば、ロボットのロビーとなるのだけど、パッケージ等のビジュアルから悪いロボットと思ってたら、これがクレール人の技術を利用した実に賢いロボットであった。賢いというか何でもできてしまう夢のロボットと言ったらいいのか。歩き方はおぼつかなく、手も全然器用に見えないのに!!そして、感情は無いのに饒舌さがこれまた魅力。
SFの古典でそれなりのものかと思ったけど、想像以上にハードで驚かされたな、と思えたもの。
禁断の惑星 [DVD]