007 サンダーボール作戦

未見の作品としてレンタル。でも、見覚えのあるシーンはあったからテレビとかで見てたかもしんない。
スペクターがNATO爆撃機から核爆弾を奪い、それをネタに英米からダイヤモンドを要求してきたのをボンドが…という物語なのだけど、タイトルロールに続くスペクターの会計報告が、数字に拘る現実感があって面白い。勿論、業績が悪いとおしおきというか処刑されるのだが。
今作はスペクターの作戦で、組織のNo2の幹部が出てくるとあって、その幹部であるラルゴとボンドの直接のやりとりが面白い。カジノでの勝負から、ラストバトルまで。
そして、見ていてビックリしたのが水中撮影シーンの多いこと!クライマックスでは原爆を仕掛けようとするスペクターと、それを阻止しようとする米軍の、しかも水中での戦いが描かれるのだが、これが混戦模様で素晴らしい。あれだけの人間が水中で入り乱れての戦いを演ずるというのは大変だったんだろう…と特典のメイキングを見ていても思ったり。しかも、巣中で原爆を運ぶマシンが実在の機体でなく、デザイナーのケン・アダムが生み出したものを実現していたとは。
ケン・アダムズデザインのスペクター基地なんかも素晴らしかったのだけど、序盤で目を引いたのがヴァルカン爆撃機コクピットを含めてのセット。前作まで見られなかったメカの密度がたまらない。終盤で、軍の協力を得た装備も興味深いし。あの飛行機での救助方法は実際にあるものだったんだ…とか。
今回のボンドもショーン・コネリー。少し顔つきが変わった印象でずっと見ていたのだが。
007/サンダーボール作戦 特別編 [DVD]