007 リビング・デイライツ

未見の作品としてレンタル。テレビで見てたかもしれないけど、ちゃんと見たのは初めてかもしれない。
ボンド役がティモシー・ダルトンに変わっての作品。ティモシー・ダルトンがボンド役になるまでは、若すぎるオファーとか、ピアース・ブロスナンに一時決まった後での変更等、紆余曲折はあった様で。
ダルトンに変わった事で、ボンドスマートで真面目になった感が。女性に対する甘さはあるけど、ジョークは殆ど無いというか。メイキングを見ていても、かなりのアクションはこなした様で、合成が少ないなと思っていたのは間違っていなかった様だ。
KGBにいたコスコフが武器商人のウィテカーと結託し、KGBの公金を横領する為に手を下していたものを、ボンドが負うというもの。時代を反映して、終盤ではアフガニスタンを舞台として、ムジャヒディンまで登場するという展開。物語の展開が丁寧で、ボンドと共に謎を解いていく流れも楽しめる正にスパイものらしい映画になっていたかと。
ボンドガールとして登場するのが、コスコフを慕うチェロ奏者のカーラ。設定的には普通の女性で、最終的にはチェロ奏者として有名になるというのはボンドガールとして珍しいな、と。前半はあくまでも普通の女の子の雰囲気なんだけど、後半では恋する女の勢いがある活躍は見せてくれるのだけど。ボンドガールはカーラだけになるけど、MI6の本部が変わると共に、マネーペニーも新しくキャロライン・プリスへ。大きな眼鏡が冴えないけども、外すと可愛いとは漫画みたいなw
シリアスになった今作だけど、久しぶりに破天荒なボンドカーとしてアストンマーチン・V8・ヴァンテージ・ヴォランテが登場。ミサイルやレーザーの他に、冬用装備としてスキッドが付いているあたりが面白い。クルマだけでなく、冒頭の狙撃に使ったワルサーのWA2000や、AKに取り付けるランチャーとかの銃器の多様さも面白い映画であったと思う。
007/リビング・デイライツ〈特別編〉 [DVD]