仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z

テアトル6、評価★★☆
恒例になりつつある"ヒーロー勢揃い映画"。
先に公開されたギャバンの流れを受けて、今回は宇宙刑事も登場。宇宙に迫る魔法による危機を、地球で魔法を操るウィザードとビーストが原因と見て倒しにくる・・・という展開。そこに、ゴーバスターズのヨーコと、ゴーカイジャーのガイが絡むというもの。
大きな軸がありながら、突然出てきたキョウリュウジャーとウィザードが戦うとか、無駄な要素が多くてツギハギな展開に見えてしまうのが仕方が無い。スペースショッカーの存在も取ってつけただけだし。あと、話題になったメタルヒーローの登場が苦笑してしまうレベルだったり、戦いの舞台が分散して更に連携も殆ど見られないという、いつもの東映集合映画クオリティで、終盤の戦闘は正直観ているのが辛かった。
それでも、宇宙刑事が3人揃っての活躍や、撃とガイのやりとり等には直球のヒーローものとしてのカッコよさやメッセージが溢れており、そこは素直に面白いと思えるものであったのが救いか。<以下核心メモ>
スペースショッカーに魔法を与え、黒幕として存在していたのは「宇宙刑事シャリバン」に登場していたマドー。その魔王サイコの部品としてあったのがサイコロンで、逃げ出してヨーコの元に・・・というのが物語の展開。
地球に迫るマドーが幻夢城を日本の山奥に置いたのだけど、その理由が弱かったのは残念。それを叩く為に銀河連邦警察が放った超次元砲を、宇宙刑事達が防いだ際のエネルギーで魔王サイコが復活する展開はいい。
ただ、その復活の後に出てきた怪人軍団に対する為に、正に沸いてきたヒーロー勢には笑ってしまうばかり。今回は全ヒーローが揃わなかったとしても、あそこまで揃う必然性は無かったよなぁ・・・と。
キョウリュウジャーのメカにウィザードが乗ってしまうのは苦笑いだけど、最後に魔法の力と恐竜の威力を合わせた最終攻撃は強烈なインパクトが。それと対になる、宇宙刑事のメカによる合体攻撃も燃えるものが。あと、キョウリュウレッドがシャドウムーンのサタンサーベルを奪って攻撃する流れは異常にカッコよかった。そういうシーンがあったのが、ひとまず救いかな。