ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

テアトル8、評価★★★★
MARVEL制作の宇宙を舞台にしたヒーローもの…というよりは、素直なスペオペというところか。個性的なキャラクターが繰り広げる冒険譚は素直に楽しめる。'70年代の音楽やユーモアに溢れた台詞で素直に楽しめる。予告から、アライグマのロケットの活躍が楽しみであったけど、その相棒であるグルートの要所で見せる存在感と発するたった一種の台詞の幅は面白かった。
元々、映画タイトルでの集団がいての物語かと思っていたのだけど、あくまでもバラバラであった主人公達が集まってチームになるまでの流れを描いたプロローグ的なもの。そういう流れであるからこそ、MARVELらしい弱みや過去を持ったメンバー達の描き方が生きてくるわけで。あまりにも個性的なキャラクターばかりで、好きになれるか心配ではあったけど、映画が進むうちにその魅力に引き込まれるというか。
あまりMARVELのMCU作品と考えずに、人間臭いけどカッコイイ奴等が、宇宙を舞台に悪い奴と闘う物語として素直に楽しんだほうがいいのかもしれない。
MARVELのロゴが出る前にプロローグ的な内容が描かれていたけど、こういう構成は初めてかな?<以下核心メモ>
MCUと切り離して…と言っても、序盤から「アベンジャーズ」でも触れるサノスが登場するという事で、どういう繋がりができるのか気にしながら観てしまうのは仕方がない事。そうしたら、「ソー ダーク・ワールド」の最後に登場したコレクターが、ピーター達のオーブを買い取ろうとする役割で出てきてニヤリとする。コレクターの部屋はゴチャゴチャして色々仕掛けがありそうだけど、ソ連のロケットで打ち上げられた犬が良かったなぁ。そして、エンドロールのオマケで再度コレクターが出てきて、そこに誰が出てくるか…と思ったらハワード・ザ・ダックとは。MARVELのキャラクターとは知っていたけど、今後の上映映画では名前が挙がっていた中では聞いていなかったので、何かの意味があるのか単なる遊びなのか気になるところ。
冒頭で流れたプロローグ、母が死んだ日にピーターガ連れ去られた日の事を描いているのだが、死ぬ間際に母が渡したプレゼント。中盤でも開けていない状態で気になったけど、ラストで開けたその中身は新たにヒット曲を集めたカセットテープ。やはりこの映画は、音楽という要素を抜きに語れないんだなぁ、と思った。エンディングの初めでは、クライマックスで仲間を助ける為に四散したグルートが幼木(?)として再生したものがダンスするのが可愛い。だるまさんが転んだの要素も含めての動きで可愛さを増している感じだな。