デジタルへの不信感という

休みの日曜。ニチアサの為に起きて見てたけど、作業着を持って帰ってきた事もあって洗濯をしながらという時簡に。


ニチアサの時間が終わったところで出かける。福島ガイナックスで開催されている「寺田克也展」のイベントとして、桂正和さんを交えてのライブペイントのイベントを見る為に。会館に合わせて行ったのだけど、すでにその時点でイベントの整理券番号が21番であったという。
まずは展示を改めて見て、前回のライブドローイングでの作品を確かめたりで。

12時からイベントがスタート。前から2列目という好位置を確保できたのは何より。
スタートしたのはいいけど、絵を描くiPadをプロジェクターに映す為の無線接続が上手くいかないというトラブルが。色々と難儀しつつ1時間過ぎの休憩を挟むまで駄目だったという。そんな事もあってか、"デジタルへの不信感"というテーマでトークだけが進んだ形になった様な。まぁ、トークとして桂さんが「ウイングマン」の連載中に結核にかかっていた時の話とか、専門学校時代の話で盛り上がったのだが。そもそも、桂さんが寺田さんの専門学校の先輩とは知らなかったからなぁ。

休憩中に作業のiPadを変えて、更に座る位置もルータの近くにとって、2人と観客が同じくスクリーン側に向かうという不思議な体制でスタート。
無事にペイント作業も進み、トークも軽快になっていった感じ。トークの内容はとりとめの無い感じで色々とあったけど、2人共通の友人・・・鳥山明さん,竹谷隆之さん,雨宮慶太さん達の話がメインであったか。そこから広がって、仮面ライダーの怪人をデザインした事とか、「ドラゴンボール」のフュージョンを考えたのは桂さんという事になってけど実は寺田さん…とか話が広がっていく感じで。話の端々に先輩後輩とはいえ、お互いにリスペクトしあってる雰囲気が十分伝わってきた。
前回のライブドローイングから今回のトークの内容で、当初の怖そうなイメージから実に柔らかい雰囲気の人なんだという感じに印象が変わった。まぁ、"気がつくと何にでもラクガキしてる"という話や、「立喰師列伝」での映像のイメージがあったからねwまた、桂さんについても"バットマンが好きでチャラチャラした印象"というのは少しあったのだけど、絵を描くのがキライと言いながらも考え方や取り組み方の真面目さに、改めて好きになったというか。


今回のペイント作業は、前の日に内藤泰弘さんとのトークをしながら書いた線画に、色を塗るというもの。
iPadのペイントソフトを使用していたのだけど、レイヤー等も使えるソフトで今回のイベントはツールのトライアルの意味もあったという。使うポインティングデバイスは指!・・・って、ApplePencilが手に入っていないのだとか。そういえば、早々にデジタル化してApple製品を使いこなしてるイメージの寺田さんが使ってる携帯電話がiPhoneではなくガラケーである事に桂さんが驚いていたが、確かに不思議な感じではあるなぁ、と。

"ペイントソフトで色を重ねていく"という流れは聞いて知っていたけど、実際に作業をしているところを見ると、その色使いとか作業の流れにはもう感心するしか無いというか。作業を見ている側としては次に何がくるかという楽しみがあったものであった。専門学校時代にあった色相の課題とかが今の色の使い方の考えのベースにあるという話をしていたりも。



順調に作業を見せていたプロジェクターとの接続が、時間終了間際・・・というところで再度不調になるというアクシデント。かろうじて繋がった時に映し出されたのは、不調の間にフォルダから桂さんが目ざとく見つけた"桂さんを描いたラクガキ"という。なんか、本人の前でこういうものが出てくるのは実に楽しい瞬間であった。と、同時に最後に2人の親密さも改めて見えたという気も。


ひとまず、今日のところの完成はここまで。最終的な完成版は改めてネット上にアップされるとか。

イベント完了後、サイン会として購入した本にサインをして貰った。名前を入れてもらうにあたって、字を説明するのが手間かと思ってカタカナで書いてもらったのだけど、その響きがカッコいいと言ってもらえたのは嬉しかったか。その話の中で、どういう時になるのか説明はしたのだけどね。
それにしても、こういう形でサインをしてもらうのは、なんか緊張した。


そんなこんなで、かなり長い時間居た事になるけど、充実した時間になって実に満足。


郡山に戻り、買い物をしたりディーラーで車検の相談をしたりで帰宅。
その後テレビを見たりしてたけど、結局やろうとしたプラモ作りは出来ずに終ったな。まぁ、仕方がない。


それにしても昨日から今日にかけて、珍しく人に多く会った。御飯を食べに行って、会社の人に遭遇したアクシデントも含めてにはなるけど。