亡国のイージス

つくづく自衛隊は変な軍隊だと思ったり。
それはさておき、自衛隊論等々の小難しい論議は別として、思った通りの面白さで。掻き回した男はいるけど、他のキャラはみんな自分の意志で動いているので、ドラマの成り立ちが面白い。ヒーロー的な物語ではないけど、ラストに繋がる安心感*1は日本映画らしさかと。
エンドロールで、外国人のスタッフやキャストの名前が原語で記されていたのに好感を覚えたり。あぁ、やっぱり特撮部分の絵コンテは庵野さんでしたか。
パンフレットが高いと思ったら、シナリオ付きなのね・・・。
(以下核心メモ)
物語の核となるおののひとつに「国の在り方」というものがあるが、その表現の為に「あの国」を出してきたのは面白い。その工作員を無表情に演じきった中井貴一は素晴らしい。ただ、少しは日本語以外のセリフがあってもよかったかな?で、撃たれて崩れる時の血の跡がマンガみたい・・・。
真田広之演じる自衛官の仙石と、勝地涼演じるDAISの如月の動きの違いも面白い。もちろん、真田広之はアクション俳優の面目を保っていたけど。
キャラ配置の中で、唯ひとつ気になったのはジョンヒの存在。写真と少しの回想だけの説明だったので、キャラの立ち位置が良くわかんなかったような。ロマンスがあるかと思えば、スクリューに巻き込まれるだけだったし・・・。
ラストのいそかぜの沈没シーンはいまひとつだったかな?もちろん、巨大ミニチュアを使用した迫真の映像なんだけど、ちょっとしっくりこないものも。

*1:と、表現しておく