エリザベスタウン

オーランドブルームの泥臭い顔が印象的な映画。もっとも、アメリカ人の青年という雰囲気は弱かったのだが。予告では、父親を亡くした事での失意と親との思い出話かと思ったが、実際は失意で自殺まで考えた男の再出発の物語だったようで。
いかにもアメリカ的で笑って過ごす別れの会の様子は印象的。悲しくもあり、突然死とはいえ愛されて精一杯生きた父親を気持ち良く送ってあげようという優しさが伝わってきて、心地よい感動があった。
後半のドライブもドラマ性を高めるもので。ただ、懐かしい音楽がキーになっていたので、その辺りの知識があれば、もっと理解できて楽しめたかと。
初めてキルスティン・ダンストが素直に可愛いと思えたよ。<以下核心メモ>
冒頭いきなりキルスティン演じるフライトアテンダントが馴れ馴れしくて違和感を感じたが、その洞察力、書いた地図というのが最後のドライブの内容の肝となる音楽と行程を記した素晴らしい地図につながるのだから、仕方が無いか。
お別れ会の演出は面白いのだが、タップダンスと火災の件はちょっとしらけたかな。
延々と続く電話での会話から、実際に会って電話を切るまでの長い物語は好き。最後の、マーケットでの仕組んだ再会で終わるのも、キャラ性が出ていて良かったかな。