シリアナ

テアトル4,評価★★☆
はっきり言って複雑。誰がどういう思惑で、どういう動きをしているかが把握できない。脚本や演出が悪いのでは無く、英語を理解できずに難解になってる感じが。改めて、DVDで吹き替え版を見れば納得できるのかもしれないけど。
ドキュメンタリーのような手持ちカメラの映像が印象的。でも、画面の構図自体は実に映画的なんだけども。また、砂漠とビルの対比がこの物語の象徴の様で印象深い。
体重を増やして人相を変えたジョージ・クルーニーの演技も光っていた。<以下核心メモ>
アメリカの企業の利益の為に国の指導者候補を暗殺する、そしてその暗殺をためらったものを消そうとする、そんな国の怖さを思い知らされる。
また、そんな謀の為に生活が苦しくなり、ついには自爆テロをしてしまう少年の姿に涙する。
そういった、世界情勢の縮図を感じられる濃い映画であったと思える。