M:i:Ⅲ

テアトル4、評価★★★☆
色々揉めたけど、やっと公開なった3作目。
イーサン・ハントの髪型も含めて、1作目に戻った感じか。でも、「トゥルー・ライズ」だし、設定的には「M:i:2」は無かった事になるの?って感じなのはどうかと。
でも、ドイツ、バチカンのミッション共にチームらしいアクションの見せ方は面白い。特に、バチカンでのシークエンスは、”逮捕”という事に終始し、ボートでの気持ちいい去り際はテレビの「スパイ大作戦」を彷彿とさせるスリリングな展開で嬉しい限り。また、随所に時間の要素が散りばめられているので、映画としての面白さも十分で。
ただ、上海の後半はトム様の映画になってるのが残念…。展開が悪いわけではないのだけどね。<以下核心メモ>
冒頭から、爆弾を埋め込まれたシーンで、これが48時間のタイムリミットになるものかと思ったが、実際には誘拐されてから途中のミッションまでの時間だったのが宣伝の妙か。
結局のところは「トゥルー・ライズ」と同じで、スパイである事を妻に隠していたのが…という展開なのがどうも。同じ橋も舞台になってるしねぇ。おまけに、最後にラングレーからハネムーンってどういう事でしょうかねぇ〜。
それでも、バチカンでの誘拐のシーンは見事すぎ!囮を使っての潜入から、メンバーそれぞれが位置と姿を変えながらの連携プレーを見せ、
周りの人間までも欺いて誘拐を成し遂げる、そのテンポは痛快そのもの。変装マスクの製作や、変声器の準備も見せ場となってる事で。
ただ、最後の上海のバトルは力任せ過ぎたかと。敵が車に轢かれるシーンは1作目のパロディか?とも思えたり。それでも、電話での位置表示による追跡や、前半での流れを受けての電気ショックなど見所は多いのだけどもね。でも、奥さんが看護婦ってのは、展開としてやりすぎ??
何はともあれ、毎回毎回IMFの人間が裏切りやら問題を起こすシナリオはシリーズとしてはどうかと思うぞ。まぁ、局長では無く、上司が悪人だったのはいい展開だったけど。