ゲド戦記

テアトル4、評価★★★
入ってくる評判は良くなかったけど、思ったより素直に楽しめた。冒頭で世界の均衡が…とか言っていながらも、小さな話にまとまっていたわけだし。どちらかというと生命というものを追いかけていたところが、ポイントなのか。
それでも、冒頭の父殺しから始まって、ハイタカとの旅、等々全体を引っ張る強力な流れが無かったのは、余裕の無さか。そんな、余裕の無さのせいか、グッズ向けのキャラがいなかったな。まぁ、その分もあって落ち着いては観られたのだけどね。
最大の心配であった、テルーの声は普通に聞けて気にならなかったなぁ。それ以上に、チョイ役に有名俳優使って予告に出すなよ…と言いたい。<以下核心メモ>
冒頭の国王である親殺しがどう繋がっていくのか…と思ったら、事実にしかならずちょっと拍子抜け。動機も曖昧だし。やはり、これって暗喩かな〜。
話のフロシキを広げてどうなるのか、という展開のはずが、結局のところハイタカとクモの因縁に、アレンが組み込まれるという小ぢんまりとした話になっていってどうかなぁ、と思っていたけど下手に広げて収拾つかなくなるよりは面白かった。一応、キーポイントは「真の名前」って事になるのかな。
もっとも、テルーがドラゴンだったってどういう事?と思ってしまうが。最初のイメージだと、ずっと歌っているのかと思ったけど、歌自体は1度のみで有効に使われていて安心。まぁ、いかにも「歌いますよ」って演出はどうかとも思ったけど。