パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト

テアトル6、評価★★☆
ヒット作の続編…なのだが、いまひとつ乗り切れない。海賊、海、宝探しというワクワクするファクターが揃っているのに、運命的なものに引きずられすぎて、作品が固くなっていいた感が。それに対してアクションが更に取って付けた感が倍増している様な。
3作目に対しての大きなトリックと前作との繋がりに重きが置かれていて、中途半端になっていたかと。
それでも、海賊船の面々はシリーズを重ねただけあって、キャラが立っていたね。<以下核心メモ>
デッドマンズ・チェストと、その中に納められたディヴィ・ジョーンズの心臓をめぐる攻防が尻切れになって3本目に繋がる形になっているのがかなり不満かと。ある程度、形をまとめないと、この作品があくまでも2本目でしかないと思うのだが。あと、チェストが砂浜に唐突にあるのは不自然すぎるな。まぁ、砂浜と海岸際を生かした戦いの構図は面白いものであったが。
そこに絡みこんだ三角関係は冒険活劇の楽しさを削いでいるし。
それでも、ブラック・パール号を襲うクラーケンの異様さは見事。あと、島から脱出する為の籠の檻を使ってのアクションはドキドキ感とワクワク感の同居する演出であった。
そうは言っても、最後に出てきたキャプテン・バルボッサの姿に3作目への期待は高まるのだが。