グエムル 漢江の怪物

テアトル3、評価★★☆
韓国からやってきた怪獣映画…って事で楽しみしていたんだけど、なんか散漫な展開でいまひとつだったか。
怪獣パニックかなーと思えば前半で見せすぎてるし、サバイバルものかなーと思えばそんなシーンは少ないし、サスペンスかなーと思えばトリックが弱いし、といった感じで。あんまりにも贅沢に作ろうとしてどっちつかずになってるような。それよりも、怪獣にしても、キャラにしても強烈に物語を引っ張る要素が無いのが気になったか。<以下核心メモ>
物語のキーとしてハッピーエンドの要素となるべき娘が、最後に怪物に飲み込まれて死んでしまうのがとにかく納得いかないかと。代わりに一緒にいた男の子が助かったのが救いに…という演出なのだろうが、流れからすると取ってつけた感じは否めない。
怪獣が出た事による米軍や韓国軍なんかのやりとりは、演出としては面白かったのだが、結局ウィルスがガセだった事で、その緊張感がどこかに行ってしまったのがつまらない。その代わりに、娘を奪われた父親達が…という展開を期待したのだが、こっちも隔離病棟に入れられたり、圧倒的な戦いをするわけでもなく完全に消化不良。それでも、とどめの火矢は良かったか?
そもそも、グエムルが漢江に捨てたホルマリンから生まれたというのはなんとも。もうちょっと、その中になんかの要素を入れても良かったような…。