仮面ライダー電王 俺、誕生!

テアトル5、評価★★★★☆
現在放映中の電王の映画版。テレビ本編でも映画とのリンクを強調していたけど、「ここまでとは」というのが実感。先行でラストを見せたという龍騎の置いてきぼりっぷりを考えれば嬉しい配慮で。
冒頭、「テレビのスペシャル枠でいいんじゃないの?」という空気があったけど、過去のミルクディッパーに行った辺りからは急展開で。まぁ、真田のくだりがあっさりしていて物足りないなぁ、と感じたけど本筋の時代で無い事で納得。
何はともあれ、最後には優しさに涙してしまう、いい映画だったかと。


〈以下核心メモ〉
全編観てて、どこが「俺、誕生なんだ?」と思っていたら、実は「僕、誕生」だったのね。良太郎の生まれた日をめぐるエピソードという事で。それを消滅させようという牙王も実は小悪人的な感覚で面白い。いっつも、何か食ってるのも、考え様によっては滑稽だ。
結局、侑斗の最後に行った「人の記憶こそが時間だ」というのが、良太郎の意思も合わせて全てなんだと思う。両親の記憶が無い良太郎と、小さい良太郎が持っている強さと、生まれた時を見せる優しさ、そして無くした写真の代わりに生まれた日の絵を写真入れに入れた姉の優しさと、いい感動がもらえた。
そうは言っても、情け無い良太郎の走りっぷりは全開だし、オーナーはよく分かんない強さ見せるし、と電王らしさは満載だったな。