オーシャンズ13

テアトル2、評価★★★☆
シリーズを重ねてこれで3作目。おなじみのキャラが出てくるという事で、そういった説明無しに物語のトリックに入っていけるのはやはり強みか。
まぁ、敵役がアル・パチーノだし、前作の敵のアンディ・ガルシアが出てくるわで、スタームービーの様相を呈しているのだが。そんな連中の中にいるから、マット・デイモンが子供扱いされるのが面白い。
多彩なキャラクターと、ノリのいい演出、大団円で終わる物語、と素直に楽しめる一本だったかと。<以下核心メモ>
導入から作戦の計画までを一気に見せて…と思ったら、その計画の不備で「転」を演ずるあたりはさすが。相変わらず、多彩なメンバーでもソダーバーグ流の群像劇で描ききってるわけだし。脇道で、蛇足かと思えるメキシコの工場のくだりが、ネタとしても演出としても面白い。
ラストでダイヤを持っていくあたりは爽快そのもの。下のコンクリが厚いなら、上からってのが考えなんだろうけど、その強引さがらしくていい。それまでの、難航との差も大きいし。
オーシャン演ずる、ジョージ・クルーニーが「シリアナ」の時とうってかわってスリムになったと思っていたら、最後にラスティーが去り際に「太るなよ」と言ったのがポイント。まぁ、それに「子供を〜」と返したクルーニーも面白い。