アイ・アム・レジェンド

テアトル1、評価★★★
原作、古い映画とも知らなかったので、人類がいなくなってしまう原因がウィルスとは。設定は物語と合っていていいのだが、「バイオハザード3」とも重なる設定などで、公開時期で損したかも、と思える。同じ様な展開もあるわけだし。
とにかく、人のいなくなったNYの描写が見事。その中で愛犬と共に生きるネビルの、強さの中に垣間見える飄々とした雰囲気は、演じるウィル・スミスに寄るところが大きいかと。
映画の展開としては、堅実だけどその分地味さは目立つ。でも、そういう落ち着いた雰囲気だからこそ、終末の辛さと、その中の希望を描くのには貢献していると思える。<以下、核心メモ>
いつも一緒だった愛犬サムが、ダーク・シーカーズにやられて死んでからは、別の生存者の登場や、生存者の村の存在が明らかになって一気に話が進むのだが、そこまでの生活や再生の為の研究などの積み重ねで溜めがあった分、いい流れになったかと。
タイトルの「レジェンド」という言葉の意味も、そうやって生き抜いてきた中での再生の為の答えが、自分を犠牲にしても他の人を伝わって、実になったという展開を考えればなっとくか。
ダーク・シーカーズの中に1匹だけ、ボス格のがいたけど、それの説明が何もなかったのがちょっと不満か。まぁ、本筋には関係無いところだけど。