チーム・バチスタの栄光

テアトル7、評価★★★☆
予告で見た限りでは重めのサスペンスで、阿部寛竹内結子のコンビを描く映画と思っていたけど、演出は軽妙で竹内結子が主軸となる映画であったかと。
登場人物が多いサスペンスという事で、人間関係が複雑になるかとも思ったけど、物語の展開で個々に説明していく描写があったのでそんな心配は無かったかと。同様に、バチスタ手術の説明や、その手順を割りと丁寧に描いていたので、後の展開やトリックの成り立ちがスムーズだったかと。
それにしても、阿部寛をああいう形で出すのは、物語の展開を進めるという意味でも卑怯だよな。
何にしても、役者の魅力によるところが大きいものではあったが、素直に楽しめる映画ではあったかと。竹内結子のペタペタした歩きかたは、なんとも印象深い。
ただ、物語の要として心臓手術のシーンが多いから、駄目な人は駄目かな?<以下核心メモ>
サスペンスという構えで観てるわけだが、劇中では前半は医療事故という事で話が進む。
実際、手術の失敗は外科医桐生の視野が狭い事から発生したわけだが、その状況の説明として「無視される握手」があったのは、ナル程という事で。
それに追討ちをかけるように、麻酔医の快楽の為の殺人というのが最後のトリックとして表されるのは面白い。
ただ、その後の余韻の引っ張り方が曖昧だったような。ソフトボールのオチは好きだけど。白鳥のユニフォームが胸に「SWAN」って書いてあったりして。