大いなる陰謀

テアトル8、評価★★★☆
レッドフォードが監督する、社会派ドラマ。まぁ、ドラマというよりひとつの物事、すなわちテロ戦争についてそれぞれの視点から、とある1日を描くというものだが、その様は見事。
トム・クルーズが出てるから…と、軽い気持ちで観ると痛い目に遭うかも。でも、トムの演技は見事。野心的な上院議員を見事に演じ切っているのだから。
大きくは3つの場所でのドラマと、それに関する回想が流れなのだが、それぞれのトーンはどれが突出するという事でなく、均一に仕上がっていた。
しかし、会話が多くて情報量が多いので、自分も理解度はかなり低かったと思う。まぁ現代アメリカの根本的な政治的な要素も強いしね。それでも、明確な答えよりも考えを示唆するような作りなのはレッドフォードらしさか。
とはいえ、これもまた一級のエンターテイメントだと思える。