スピード・レーサー

テアトル5、評価★★★★
ポップな色調の画面で、レースの面白さを見せる映画。妨害工作が当たり前なので、細かいレギュレーションなんかは考えてはいけないのだけど。それでもレースというものの心は十分に見せたか。クルマのデザインも意外と的を得たものに仕上がっていた事もあるし。
ドラマは、悪い企みを考えるやつらを、レースで見返すというシンプルなものなのだが、そこに家族の物語が含まれるので、誰が観ても楽しめるのでは?予告では、弟とサルがうるさくなるかなぁと思ったけど、それ程くどい訳でも無くいい味を出していた。
ともかく、ウォシャウスキー兄弟の映像美を楽しめる一本という事で。オリジナルに対する愛が感じられたか。
あと、クリスティーナ・リッチがカワイイのね。<以下核心メモ>
ドライバー交代や替え玉というのは、やっぱりレースドラマの基本的な要素か。
しかも、その交代をするところで格闘が入るというのが、アクション映画らしいところか。しかも、反撃のきっかけがトランクに隠れていた弟とサルというのも、実にマンガ的。
そうは言っても、基本はスピードが走ることへの意義を見つけるのがメインなので、その成り立ちとして憧れのレーサーやラリーでの仲間の行動に対し、走ることを疑う事に対して家族が結びつけるという展開が、ラストのレースでの快走に繋がるもので。もちろん、覆面レーサーは兄のレックスなのだが、整形手術を受けてまで…という展開はカッコイイ。