ミスティック・リバー

イーストウッド&アカデミー関連として見直す為にレンタル。劇場で見たけど、その後テレビで見たかな??
ある日遊んでいた3人の男の子のうち1人が車に乗せられてさらわれ性的暴力を受ける、そして彼らが大人になって出会った時に・・・という物語であるが、過去の経験からそれぞれが影を持っているのがポイント。「あの時車に乗ったのが・・・」という仮定の思いを抱いて生きている訳で。
その中でも刑事を演じるケビン・ベーコンはまだ平静を保っていいるが、娘を殺されたジミー役のショーン・ペンと、その性的暴力を受けた過去を持つデイブを演じるティム・ロビンスそれぞれの、熱の入った演技は賞に値するものかと。特に、ショーン・ペンは娘を愛する余りに過ちを犯し後悔しながらも、家族を愛するという相反した事象を表現しきっていた。
物語の展開もあるが、見終わった後に残る微妙な不快感が快感になるというのは、イーストウッド演出ならではなんだろうなぁ、と。
あと、イーストウッドの書いた音楽も効果的だった。
ミスティック・リバー [DVD]