マンマ・ミーア!

ワーナーマイカル1、評価★★★★
ABBAの曲で構成した同名ミュージカルの映画化。そんなわけで、1時間48分の上映時間の殆どが歌で占めるというもの。
しかも、ミュージカルの為の書き下ろしでは無く、既にあったABBAの曲で構成しているのが面白い。しかも、それで物語が疎かになる事無く、見事に物語を構成しているわけで。
母と娘の物語で女性上位の話かな・・・と思ってたけど、全然そんな事は無く、最後には皆ハッピーで終わる物語が心地よい。
母を演じたメリル・ストリープの巧さは当然だけど、それ以上にチャーミングさが前面に出ていた様な。娘役のアマンダ・セイフライドも個性的な美人で、これまたチャーミング。この2人で織り成す着付けのシーンは華やかであり、なんか泣けた。
一方、脇を固める男性陣もチャーミングさを出しているのだが、その中でもピアース・ブロスナンラジー賞受賞も納得の怪演だったかww
テーマはもちろんドラマとして、是非とも年代に関わらずカップルに観てもらいたい一本。ギリシアの風景の美しさを観るのも楽しいし。<以下核心メモ>
過去にドナと関係があった3人のうち誰が父親なのか・・・というのが関心事として話が進むのだが、結局は「3人が父親」という結論になるわけで。ただ、それで終わるのではなくソフィとスカイは結婚式を止めて旅に出、ドナとサムはその場で結婚し、他の人たちもそれぞれの幸せを・・・という流れで、気持ちのいいハッピーエンドになるわけで。
それに華を添える、ホテルのある島に残る伝説通り、アフロディテの泉が噴出すのが映画的で面白い。
更に、エンディングは完全スタジオ撮影で、ABBA風の衣装を着けた出演者が歌うのだが、これはまた別の面を見せるようで良かった。