DRAGONBALL EVOLUTION

フォーラム2、評価★★★☆
20世紀フォックス製作の実写版ドラゴンボールなのだが、周知の通り原作コミックスのストーリーラインとは別物の物語。とはいえ、それでつまらないシロモノに仕上がっているかと言えばそうでは無く、ドラゴンボールの要素を取り入れたアクションムービーになっていたかと。上映時間が1時間27分と短いが、その中に最小限の要素を入れて、再構築した物語としては悪くない。破天荒な冒険モノというよりは、悟空という少年の物語という事だし。
もちろん、変わっているキャラ設定でも悟空の欲が強い事とヤムチャが軽すぎるのが気になった。ブルマはスチールのほうがカワイイんだよなぁー。劇中だと化粧の濃さが目立つというか。それでも、原作の雰囲気は十分でていたかな?あと、田村英理子の胸元がイイ!
一方、老師のチョウ・ユンファは良かった。ベテランらしい存在感とエロジジイを絶妙に醸しだしているというか。でも、劇中では亀仙人と言われて無いのに、道着の亀マークは唐突すぎたなぁ・・・。
全く新しいドラゴンボールの世界。それでも、十分楽しめる映画には仕上がっていたかと。<以下核心メモ>
チチの家のパーティーで避けるだけで相手を倒すというアクションの見せ方は面白い。一方、最後の悟空とピッコロの闘いが気によるもので、どつきあいの要素が少なかったのは残念。ただ、気の要素が思った以上に強いのは興味深い。かめはめ波の基本練習で灯篭の蝋燭をつけたり、危篤になった悟空を老師が気で蘇生したりと、予想外の使い方は印象的。
原作と異なり、満月ではなく月食で悟空が大猿に変わってしまうという演出はいいのでは。そして、尻尾を切るというものを、自らを抑える事で悟空に戻るという事に変えたのは、映画としての構成としては正解だと思える。
7つ揃ったドラゴンボールで出てきた神龍は、東洋的ではなく西洋的な龍に仕上がっていたけどイメージとは離れてなかったか。そして、その願いが老師を生き返らせる事というのは納得できるようなできないような・・・。
で、ラストでピッコロがどこかの女性に介抱されて生きてるのはいいのだが、映画版のピッコロは女性をそばに付ける為にフェロモンでも出してるのか?