7月4日に生まれて

未見の作品としてレンタル。
ベトナム帰還兵の話であり、戦場にいった兵士の反戦活動を描いた映画・・・とは知っていたが、愛国心からの志願兵であった事に驚き。
その愛国心故に、ベトナムという遠い戦地での非道に戸惑い、帰還してからの扱いに絶望するわけで。「ランボー」などでも帰還兵の扱いの酷さは描かれていたけど、この映画はまた更に傷病兵に対しての扱いという事も含むので、一層辛い。映画館で観てたら、しっかり泣いてたろうな、と。
登場する大統領が希望のケネディから、その後辞任する事になるニクソン、というのがアメリカのベトナム戦争に対する機運と重なって面白い。でも、ニクソンの映像が大統領候補指名の集会に雪崩れ込んで・・・というシチュエーションなのにニュース映像というのは、製作年故の演出か。
それにしても、トム・クルーズが素晴らしい!!軽薄さからタフさ、そして人間的な強さもこんなに表現できるとは。あと、ちょっとしか出なかったけど、ウィレム・デフォーの存在感は文句無し。
7月4日に生まれて [DVD]