劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド

テアトル6、評価★★★★
電王の映画、最新作。タイトル通りディケイドを交えての物語となったわけだが、思ったよりもテレビ本編とのリンクは少なかった。まぁ、あまりリンクしても判り難くなるので、悪くは無いのだけどね。
物語は、鬼退治の村の話と、そこに住む少年の話。そこに、時間絡みの展開があり電王の話に繋がる感じで。その少年、ユウ君の成長もあっての展開は、しっかり楽しめた。
もちろん、そこに電王のメンツの楽しさが加わるのだが、これぞファンサービスと言わんばかりの小ネタの連続は実に楽しい。まぁ、後付の要素も多いのだけど、さほど気にならず味になっていたか。それでも、良太郎が変わってしまったのは残念だな・・・。
後半の大ボス的な仕掛けは巨大戦艦。CGによる映像としても、佛田洋による特撮映像は「男たちの大和」よりも戦艦としての見所は多いかも。
ともかく、無理矢理や蛇足という感じは前作の「さらば電王」よりも少なく、映画として素直に楽しめた。


〈以下核心メモ〉
物語の軸となるユウ君が侑斗とう展開は素晴らしい。何よりも、テレビ本編でのデネブとの契約前になる話であり、約束というものにに繋がるというのは、自然でありながらも泣ける展開だった。
小ネタは多すぎるのだが、オーナーと駅長の入れ替わりはテレビでの設定を受けての展開なんだけどズルい。もっとも、前半でウラ,キン,リュウを探し出すきっかけとして出しているので、映画の中では順当な使い方なんだけど。
ディケイドとの繋がりは、本編で出ていたジークが士といる事、ディエンドが現れて3人のライダーを出すことで、その3ライダーとディケイドにそれぞれイマジンが入ることが出来たというくらいか。タイトルに入れるなら、もっと絡ませても良かったのに。
それにしても、シルバラが死ぬ際の柳沢慎吾の「あばよ」は卑怯だよな。