アバター

テアトル5、評価★★★☆
ジェームズ・キャメロンの新作。3D環境の無い映画館であった為2Dで観たのだが、パンフを読んだ限りでも監督は3Dで観る事を意図*1して作られたものの様で。確かに、高低差のある地形や、空中戦等で3Dの効果が表れそうな表現も多かったので3Dでも観てみたいとは思ったが。でも、役者の演技を反映したとしても、アニメーションに近い雰囲気かな?
物語は、結構古典的なもので、昨今の環境問題なんかにも繋がるテーマとなっているのは時流もあるのか。それでも、異星間の物語である事と"アバター"というギミックが軸となっている事で新しい視点の物語になっていたかと。
まぁ、なんだかんだ言ってもそこはキャメロン。ダレる事の無い展開で2時間40分という長さも感じなかった。そして、パワードスーツやヘリの描写も想像以上に良くて満足。
売り出し中のサム・ワーシントンや、説得力のあるシガニー・ウィーバーは勿論の事、敵役となるスティーブン・ラングのマッシブな体と残忍な表情は見事。ヘリパイロットを演じたミシェル・ロドリゲスも印象深いんだけど、今まで演じたキャラと被ってるのがちょっと損してるか。
ひとまず、気になるならば2Dや3Dのメディアを問わずに映画館で観るべき作品であるとは思う。<以下核心メモ>
人間がマシンを通して、仮の肉体であるアバターを動かすというのが基本となるギミックであるのだけど、最終的にジェイクがエイワの力を借りてアバターであったナヴィの体に入ったところで終わるラストは、ネイティリとの愛の行方も含めて納得できるところか。その肉体の移動については、傷を負ったグレースの治療を試みるところで出ているので自然な流れでもあったし。まぁ、これだけキレイに終わったところで続編なんてありえるのかね?
それにしても、中盤で部族の試練として飛行動物に乗って、更にそれより大きいレオノプテリクスに先祖が乗った・・・という話が出てきたら、しっかりと終盤でジェイクが乗りこなしてナヴィを纏めるとは、なんてスムーズな展開なんでしょ。カッコイイからいいけど。

*1:「今後は3Dでしか映画を作りたくない」という旨のコメントがあったけどどうなんだろ??