劇場版マクロスF〜イツワリノウタヒメ〜

フォーラム1、評価★★★
映画として公開された「マクロスF」。総集編的な・・・とは聞いていたが、想像していたものと異なり、全く別の物語と言っていい程の内容の変更。テレビ版からの基本設定といくつかの画はそのまま使っているものの、キャラクターの関係等から変わっていたり。特に、グレイスの役割も変わって、乳首担当もしていたりとw
バジュラとの戦いと、アルト,シェリル,ランカの関係を中心に描かれているのだが、アルトは映画になると物語を引っ張るのに弱いなぁー、と思ったり。それでも、アルトとシェリルの姿を軸に描いて、そこにランカが絡む様になっているのは楽しかったか。
物語はともかく、後半のバジュラ戦は見所として十分。物語の展開もそうだが、新登場のトルネードパック装備のVF-25Fがカッコよくて満足。翼端のバーニアの使い方が好きだなぁ、と。
序盤から流れるシェリルのライブは、「マクロスプラス」でのシャロンのライブからの流れを考えると妥当な演出になっていたかと。更に、シェリルは尻とか胸とか色気が増量していて、ファンには満足なんじゃない?
そんな映画の中で気になったのが、ヴィッツ,プリウス等々の現在のクルマが描かれている事。フロンティア内部が渋谷等をモチーフにしているとはいえ、そのまま描かれるのは違和感を感じずにいられない。あと、提携もあってファミリーマートがそのまま出てたけど、こっちは使用シーンが効果的だったからまだマシだけど。<以下核心メモ>
ランカとシェリルが初めて声を合わせるのが「アイモ」である流れは、映画という限られた時間のなかで流れを作るにはうまいものだったか。その「アイモ」を使う事に合わせて、シェリルの行動やスパイ容疑をかけられるあたりもいい流れになっていた。
そして、マクロスギャラクシーのSOSに対応する為に、シェリルがSMSを雇う為にオズマと交わした会話は面白い。
今回の作品で、ギャラクシーを救出し、バジュラの撃退というところまで描いたけど、ランカの謎等が描かれていないので、そのあたりが次の映画のポイントになるのか?
そういえば、テレビ版では裏設定みたいなもんだった「マクロスゼロ」のマオ・ノームとシェリルの繋がりが、マオの写真も出てきて明確になっていたのは、マクロスシリーズとして考えた時に、ちょっと嬉しいポイントか。