チョコレート・ファイター

未見の作品としてレンタル。
女の子の描かれたパッケージや、先に見ていた予告での華やかに感じる空気とは違って、脳の発達障害を抱えた女の子という重めの設定が。
そして、タイのマフィアだけでなく日本ヤクザ(阿部寛!!)のまで登場してくる展開に違和感も感じたり。
そこにアクションとして成り立たせる為に入るのが、その女の子ゼンは「見た格闘技は会得する」事ができるというもの。生で見たものだけでなく、ビデオでも会得できるという素晴らしいもので。それで、冒頭に監督が「才能のある子供達に・・・」というメッセージを出していた意味が判った。
ゼンを演じたジージャー・ヤーニンは実際に格闘技に長けており、この映画の為にも長い時間特訓を積んだらしい。その、カンフーをベースにしたアクションは確かに素晴らしい。発達障害の娘という役柄を演じながら、その状況故に感情を爆発させて強さを見せるという表現もブルース・リーを意識したものだろうし。ただ、ラスト間際のアクションはやや冗長ぎみ・・・まぁ、「マッハ!!!!!!!!」と同じ監督という事で納得はできるけど。
物語の牽引として、太目の男の子のムンがいい役目をしているのだが、物語の初めはともかくとしても、締めを阿部寛の語りにしたのはちょっと残念だったかな。
チョコレート・ファイター [DVD]