トロン:レガシー

テアトル7、評価★★★
映画「トロン」の続編となる物語。何せ、前作が27年前の作品なのでどれだけ関連があるのか・・・と、思ったら完全な続編で。しかも、前作で主演であった2人が歳を重ねた形で出てくるとは。まぁ、前作見てると、冒頭のエンコム社侵入のくだりとか、「手首が〜」のセリフでニヤリとできる仕掛けで。
で、それだけ間を空け、尚且つデジタル機器が一般的になった時代にどうなるのか・・・と、観ると前作以上の情報量に圧倒される。が、あまりにも何でも出来すぎる事で、独特なデジタル世界の質感が失われ、更に何でもアリになってるのが実に残念。まぁ、現実との差を見せるために、デジタル世界のみ3D効果を入れていたけど、それもイマイチ。
とにかく、大掛かりな仕掛けで見せる要素が強いので、後半の物語は正直飽きてきた感もあるか。
そんな中でも、ヒロインであるクオラのスーツ姿はキュートで、且つアクションも美しかったのは救いか。
そういえば、ディズニー作品を示す最初と最後のシンデレラ城がトロン風になっていて楽しかったな。<以下核心メモ>
デジタル世界に取り込まれた父親を救う為に・・・という物語だけど、途中から明らかな様に父親は助けられずに終わる物語。但し、そのデジタル空間での親子の会話が、サムが大人として社会人として成長するという物語だから、親離れの話としては妥当なのかもしれない。
その代わりに、クオラが現実世界に来てしまうのだけど、この辺は物語としての展開としていいのか。途中に出てきた朝日で〆る物語は悪くないと思う。ただ、現実世界でのファッションやメイクはもう少し、デジタル世界と変えてもよかったのでは?
しかしまぁ、最後のオチ部分がポスターやキービジュアルになってるというのはどうしたもんかねww