劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル

テアトル6、評価★★☆
劇場版仮面ライダーオーズで、同じテレビ朝日系列の「暴れん坊将軍」とのコラボレーションが話題となっっていたもので。
ただ、その辺りも含めて、全て思いついた要素を時間の中に押し込めてなんとか形にしたのみ・・・という感じのモノ。毎度の如く出てくる新ライダーのフォーゼについても、蛇足以上のものを感じずにはいられない。
欲望を元に生み出されるセルメダルによって傾く天秤とかの仕掛けや、江戸時代を絡ませる経緯は面白く、小林靖子らしい人と人の繋がりを描くいいシーンもあったけど、ところどころで壊していく展開には呆れるばかり。
多分、これはビデオで十分な作品・・・なんだと思う。
でも、伊達さんのバースが出てくると安心できるなぁー。あと、動じない里中とかねw<以下核心メモ>
タイトルにもある、将軍・・・「暴れん坊将軍」の吉宗は、あくまでも通りすがりの人であり、ブラカワニのメダルも何の苦労も無く出てくるという、相変わらずの東映特撮映画的展開。
まぁ、ストーリーは過去の錬金術師ガラにとりこまれた母親と、その息子の物語が軸となっているのだから、それでもいいのだろうけど、もう少しやり様はあったろうに・・・と思わずにいられない。
今回のラスボスも巨大なCGモンスター。それに、ガタキリバの分身がそれぞれのフォームに変身・・・という、滅茶苦茶なものだけど映画のオチとしてはいいのかね?「電王」と同じ・・・と言ってしまえばそれまでなんだけどねw
母子を軸にして、家族をメインとした物語で、ラストでの映司,比奈,アンクが手をつないで歩くシーンは好きだな。プレミアムアイスに釣られたとしても。
家族といえば、映司が「家族だけと共に現代に帰る」という問題を、拡大解釈して周りの全員を家族とし、その欲望の大きさでセルメダルを溢れさせる・・・というくだりは緊張感も伴ういいシーンであった。