世界侵略:ロサンゼルス決戦

テアトル2、評価★★★★
宇宙からの侵略ものであり、予告で見る限り圧倒的な状況な中での戦闘という事もあって、「ありがち」な映画になるんだろう、と。まぁ、実際に観てもそんな感じであり、「海兵隊さんご苦労様」な映画ではあったけど、脚本が丁寧で思った以上に素直に楽しめた。
予告では10人程の海兵隊員が世界を救うための切り札的な感じだったけど、実際には全世界の事象の一部を、ロス市内の警察署に取り残された人々を救出する為に出た部隊を描いたもので、話の規模はミニマム。勿論、終盤は人類の勝利に繋がる大きな戦果を挙げるのだけど、そこはそれ映画だもんw
感心したのは、主人公たるナンツ2等軍曹が追い詰められながらも未知の敵の弱点を知るために解剖をしたり、追いかける飛行兵器を落とした後にその仕組みを確認したりという、反撃をする為のきっかけを上手く盛り込んだところか。
兵装も豊富で、とにかく観てるのが楽しい映画だった。ライブ感を出すための撮影で、よくわかんない所も多々あったけどねw<以下核心メモ>
オープニングと同時に危機的状況に!…と、思ったらちゃんと24時間前に戻って隊員達や状況の説明が。まぁ、その部分での説明があったからこそ、前半でのナンツと他の隊員とのギクシャクした感じや、新米少尉とのやりとり、そして最終的には隊が一丸となっての応戦…という感じに繋がるのだから当然か。
その新米少尉が、仲間と民間人を救うために自爆攻撃をしたあたりから、物語のベクトルが一気に進んだか。その時点から、勢力的に厳しくなっていたというのもあるんだろうけどね。
物語は、ロスに置かれた敵の飛行兵器の誘導装置たる基地の破壊まで。飛行兵器が無人で誘導されてるとあった時点で「インディペンデンスディ」の様に中央攻撃で終わりか…と思ったけど、今回はあくまでもロスの1機のみ。しかも、地対地ミサイルをレーザーで誘導するという地味さは好きだ。ちゃんと、3発発射したうちの2発目が阻止されて、3発目をなんとか…という駆け引きも。
ナンツと民間人にいた獣医の女性のミシェルと、お互いに「子供はいない」という会話以降でロマンスで終るのか…と思いきや、最後は完全に海兵隊のターン。拠点を破壊して戻り、上官に休めと言われてるのに、空の弾層に弾を詰めて再出撃する背中がラストカットってカッコよすぎるな、と。