モンスターズ/地球外生命体

未見の作品としてレンタル。
逃亡する人をメインとしての怪獣ものというと「クローバー・フィールド」を彷彿とするけど、こちらは通常撮影での映画。でも、焦点距離の短いレンズの映像が多くて印象的だなぁ、と見ていたら監督が撮影もこなしていた様で。
当初聞いていたよりは怪獣の登場は多かった。しかも、見事なまでのタコ。こういうのを見ると、やっぱり外国人はタコが嫌いなんだよなと思う。でも、生物としての魅力は「クローバー〜」よりは上なのは確実。
物語の主役は新聞社の社長の娘と、それを危険地帯からアメリカへ連れて帰るように指示されたカメラマン。モンスターは米軍等が抑えており、その生態もある程度知られているという事もあって、危険地帯であるメキシコに留まらざるをえない人達の生活が描かれる様はバイタリティ溢れるもので。もちろん、恐怖や不安とも共存しているのだけど、その様を主役の2人の視点で描かれており生々しい。そして、その恐怖と不安には米軍の空爆も含まれるわけで…。鎮魂の蝋燭の火がヘリの風圧で消えるシーンが非常に悲しい。
怪獣を用いたけど、むしろ戦争やその危険に晒されている人達を描いた映画なんだ、と。
モンスターズ / 地球外生命体 [DVD]