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前作以上にバートン節なオープニングで始まる物語。気付けば、ペンギンの扱いとかキャットウーマンの衣装なんかはバットマンというより完全にバートンの世界観なんじゃないかという感じ。バットマンという作品になってるけど、ティム・バートンが自分に合う素材としてのみ使ったんじゃないかというくらい。
そんなわけで、ペンギンとキャットウーマンの存在が素晴らしすぎて、バットマンとブルース・ウェインの活躍がいまひとつパッとしないのは仕方が無い。キャットウーマン=セリーナ・カイルと合わせる事で、人間の二面性を出そうとしているのだけどね。むしろ、第3の悪役とも言える、クリストファー・ウォーケン演じるマックスの方が印象には残るか。
しかし、ダニー・デビートはペンギンを見事に演じきったものだと感心する。赤ん坊の時に捨てられた悲しみを含んでの悪役というのが痛いほどによく伝わる。勿論、バートン的なメイクもあってのものだけど。
とにかく、世界観と悪役の魅力に溢れた映画だったな、と。