タイタンの逆襲

テアトル1(3D)、評価★★
タイタンの戦い」の続編。サム・ワーシントン演じるペルセウスを始めとして、ゼウスやハデスも前作から引き続いての登場。但し、アンドロメダを演じる俳優は変わった様で。前作で結ばれたイオとは結婚して子をもうけたけど、既に亡くなってるというのは展開上仕方が無いけどなんか釈然としない様な。
ペルセウスとその息子、そしてペルセウスとゼウスという2重の父子の物語を組み合わせた物語で、そこにクロノスと戦う為の冒険が入るというもの。ただ、話の展開の中でペルセウスに課せられる問題が易々と外の力というか手助けとかでクリアされていくので冒険としてワクワク感はだいぶ減じている。父親になって完成されてしまったペルセウスでは盛り上がらないというか進展が無いというか。脇を固める役と思われたポセイドンの息子で半神のアゲノールもいいキャラ性を見せながらも活躍らしい活躍をしないという・・・。
大作の雰囲気を出しながらも、面白味に欠ける続編になってしまって実に残念。
それでも、冒頭のキメラや黒いペガサスのカッコよさとかはあったかな。あと、戦場はおろかペルセウスと共に冒険に出るアンドロメダを演じたロザンムド・パイクの凛々しさと美しさはこの映画を引っ張ってくれたとは思う。<以下核心メモ>
ハデスとアレスがクロノス復活させようとしてたところで、ハデスがゼウスに説得され脱落という展開。しかも、終盤では傷ついたゼウスを復活させ兄弟で共に戦うという美しい展開・・・なのだがなんか物足りないというか。
そしてアレスはゼウスの雷を携えペルセウスとの決闘を。クロノスを倒す為の武器を得る為にこれ幸いと出向いたペルセウスは、その戦いの行く末を見させる為に連れてこられた息子の前で戦う事に。これは意外と泥臭いどつきあいでいいのだけどね。
ラストでペルセウスアンドロメダに突然キスをするのだけど、そういう想いがあったのか?・・・と思わずにはいられない。前作での事も含めてになるけど。やはりペルセウスアンドロメダにはロマンスを持たせたかったのかな??
ペルセウスが、剣を子供に渡すという流れはいいなぁ、と。剣の重さも含めて。