ギターを持った渡り鳥

未見の作品としてレンタル。
マイトガイこと小林旭の主演作。その呼び名からイメージしていたのとはなんか違う線の細さがなんとも。でも、腹筋は見事に割れていて感心。ライバルとして登場するのが宍戸錠で変らずのカッコよさ。
無国籍アクションというイメージで捉えていたのだが、冒頭の馬車以外は函館を明確な舞台としており、古い日本の都市の雰囲気が存分に味わえる映画なんじゃないかと。もちろん拳銃が出てきて、そのアクションが出てくるし、ダンスやスナックの光景なんかが出てくるのだから、当時としては外国的な刺激があったのだろうとは感じられるけど。しかし、この拳銃が発砲の再現はあるけどブローバックしないから違和感がありまくりというかww*1
物語はズバットの元ネタになったという事で、単純に拳銃が炸裂する和製西部劇の様なものを想像していたのだけど、滝の過去や、悪玉の家族についての関係や、それぞれの恋模様等で丁寧に脚本が作られていて物語としても楽しむ事はできた。但し、アクションものとはいえ演歌的な雰囲気でもあるので、78分という尺以上であったら辛かったろう…。
アクション,アクションと言いながら、一番カッコよかったのがスナックのカウンターで行われた小林旭宍戸錠の壷振りでのサイコロ勝負。ここでの手捌きの見事さと言ったら!
日活100周年邦画クラシック GREAT20 ギターを持った渡り鳥 HDリマスター版 [DVD]

*1:途中、発火しないであろうプロップでスライドを動かす描写があったけど