ラーメンを食べに行く

久しぶりの土日休みの土曜、天気もいいという事で遠出をする。
先日、話に聞いて気になっていた喜多方の日中線記念館へ行く事に。


49号線から県道7号に入り、寄り道しながら喜多方。後は121号線をひたすら北に…という行程。
で、大体の場所把握していた…という程度だったので、曲がるべき場所を通り過ぎてしまう。が、そのまま進んだらダムの直前に畑が広がるという不思議な光景があったので寄り道。

"日中ダム"というところだが、ダムの真下には蕎麦畑が広がるだけではなく温泉宿があるという。それなりに貯水量があるダムなのになー、と。


道を確認したところで、日中線記念館へ。

山形から栃木を繋ぐ野岩羽線のうち喜多方-熱塩間を結ぶ日中線の終点である熱塩駅を、昭和59年に廃線となった後も保存し、記念館としたもの。

線路も既に撤去され、駅舎も資料館となっているところもあるけど、その建物は殆ど変らぬ姿。赤い屋根が目立つけど、展示の写真を見る限り、これは後年の塗り替えで変ったみたい。
改札口も木のままで、実に雰囲気十分。プラットホームのコンクリは、多分建てられた当時のものとは思うけど。

資料館には当時使用されていた道具や制服などの他、歴史を語る写真や新聞記事が多数展示。気がつくと、足元に火鉢があったりするもんだからw

駅舎だけでなく、熱塩駅で使用されていたラッセル車も保管。
近くで見ると、雪かき板(?)の溶接された箇所がゴツくて怖い。H鋼を剥き出しで組み合わせたところなんかも生々しいし。

ただ置いてあるだけでなく、中に入っての見学が可能。
とにかくゴチャゴチャした感じだけど、壁面の木の板が昔の車両なんだと感じる。プレートには昭和29年に作られたとかあったし。
正面に席は見えるけど、あくまでも雪かき板の操作用。動力は連結した機関車に頼るという、正に雪かき道具。

真っ先に目に入るのが、足元に踏み台を設けてまで置いてある物体。邪魔だなーと思った直後に、外の雪かきを開くダンパーと気付いてテンション上がる。

あと、当然の如く冬の使用となるので必需品のストーブ。壁面にはストーブの使用法というか注意を書いてあるプレートがあるのが生々しくていい。会津の冬だもん、こんな小さなストーブでも無いととてもじゃないけど、仕事できないよねw
奥に見える黒い円筒は、雪かき板のヒンジ部分なのね。

ラッセル車に連結された形で古い客車も展示。

保存会の方の努力もあってか、置きっぱなしの割には内部はきれい。
とにかく、全てが木の内装。自分の記憶でも、木の椅子には座った事無いので"懐かしい"という感慨は無いけど、とにかくその中にある独特の雰囲気には楽しくなって仕方が無い。動かない車両だけども、旅のワクワク感が想起されるというか。
日中線記念館は、行ってみたら想像以上に楽しかったので大満足。ただ、あんなに程度のいい客車とか駅の設備があるならば、誰かと行って写真撮ったりしたら楽しいだろうなー、と思ったのは確かかなw


喜多方市内に戻ってラーメンを食べた後に、気になっていた雄国沼に行ってみる。

山の上に開けた空間にある沼、まさかこれほどの景色が広がっているとは思わなかった。盆地状になったところに沼と湿原がある、いわば閉ざされた空間の美しさというか。

また、反対側に目を向ければ会津平野を見下ろす絶景が。夕方近くという事もあって、太陽と雲の描き出す風景と、下界の広がりがなんともいえない。
…という感じで景色は素晴らしいのだが、上るまでが大変。舗装された道路だけども、道幅はクルマ1台分くらい。側溝や崖ですれ違いが発生したら、もう大変というか…。上りで1回だけすれ違ったけど、それなりに避ける場所があってヨカッタなー。
天気のいい初秋だからいいもの、少しでも天気が悪くなったら怖くて動けなくなるよ、あの道…。ホントに人間はどんなところにも道を作ってしまうものだと感心ししてしまったよ。


後は郡山に戻る。
天気の良さもあったけど、色々面白いものを見られた休日としては満足満足。