007 カジノ・ロワイヤル

見直す為にレンタル。劇場で1度観たきりか。
ボンド役がダニエル・クレイグに代わり、シリーズも仕切りなおしという事であったのだが、どうも劇場で観た時には先代のピアース・ブロスナンと比較しながらで、本編の面白さを見落としていたところも合った様だ。やはり、筋肉には違和感があるけど、カッチリ決まったスーツ姿や、強面から時折見える優しい笑顔が、やはりボンドだなと思えるわけで。
ボンドが"007"のナンバーを貰うところから始まるのだが、その経緯はあっさりとイントロダクションで描き、ル・シッフルとの戦いであるカジノでの話と、ボンドが愛するヴェスパー・リンドとの話を軸に進めるというもの。9.11以降の世情をふまえ、敵対するテロ組織等の関係は複雑だけど、それを少し長めの尺で丁寧に描いてるところか。まぁ、その分過去のシリーズ作にあったようなラストシークエンスでのハッピーエンド感は無いのだけどね。
そんな風にドラマの作り方が異なり、ワクワクする様な秘密兵器も出てこないけど、大使館を爆破したりや、ベニスで建物を沈めたりするような派手さはやはりボンド映画ならではのもの。
シリーズをリスタートした理由がしっかり見える作品で、映画としての楽しさも存分に盛り込んだ1本として、改めて好きになった。
007 カジノ・ロワイヤル デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]