ガルパンのIV号戦車 「あんこう F2」を1/48で作ってみた話

昨年放送された「ガールズ&パンツァー」を見始めて、ひとまず"戦車のプラモが作りたい!"と思ったところで、"つまみ食い程度だから、1/35では大きいよな"・・・と思って、タミヤMM 1/48のIII号戦車を作ったのが最初。

タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.43 ドイツ陸軍 III号戦車 N型 プラモデル 32543

タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.43 ドイツ陸軍 III号戦車 N型 プラモデル 32543

そして、「ガルパン」が進んで準決勝になったところで、長砲身に換装されたIV号がカッコイイ!となったところで、"タミヤの1/48でも長砲身のキットがあるじゃない"という事で、IV号J型のキットを購入。小さければ解像度も低いから、工作も誤魔化しがきくだろうという考えも踏まえて。
モデルグラフィックス1月号のガルパン特集に刺激されたのも確かな事。
タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.18 ドイツIV号戦車J型

タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.18 ドイツIV号戦車J型

Model Graphix (モデルグラフィックス) 2013年 01月号 [雑誌]

Model Graphix (モデルグラフィックス) 2013年 01月号 [雑誌]

買ったところで、調べ始めたら色々違う・・・けど、ネットの話をまとめるとなんとかなるか・・・と、調べた内容から必要なパーツを揃える為に、タミヤにパーツ請求とか。
ここで、先に買っていたIII号がパーツ請求の役に立つとは・・・w


IV号J型と追加でCランナー×1、III号のFランナー×1を揃えたところで、「あんこう F2」を目指して工作スタート。

ここからは工作したところを羅列。

  • 砲塔上面を平に

成型で防弾リングと折れ曲がり部の段差があったけど、あんこうF2には不要なので削り落とす。

  • 砲塔のハッチをIII号から移植


III号の砲塔パーツを潰して、必要なハッチのモールドを移植。
キットのモールドを移植・・・って、模型誌では聞いていたけど"そんな細かい事できねぇよ"と思っていたのだが、やればなんとかなるものでw

先に、砲塔の上面を平にしていたので、位置決めの穴だけ開けてIII号のキューポラを接着。III号のキットでは、段落ちになっていたところだったので、キューポラの下部を少し削って調整はしたけど。

  • 砲塔側面ハッチのクラッペ追加

IV号J型のハッチにはクラッペが無かったので、III号のハッチパーツからモールドを移植。最初は、そのままIII号のハッチが使えるかと思ったけど、しっくりこなかったので移植する事に・・・。

  • 砲塔前面のクラッペ追加

あんこうIV号がD型から改修した証として前面の左右にあるクラッペが、J型のキットでは左側しか無かったので移植・・・ってこの為に、IV号J型のパーツを追加で購入したわけでー。

  • 車体左前にノテックライトを設置

J型のキットでは付けない仕様だけど、パーツは装備品の中にあったので基部だけを自作。III号を参考に作ったのだけど、ちょっと頑張りすぎたみたいw作った後で見たら、もっとシンプルで良かったのかな、と。
で、この工作をした事で車体脇の滑り止めモールドが一部消えたのだけど、そこだけ復活するのは無理なので思い切って全部の滑り止めモールドを消す事に。・・・不毛な作業だったなぁ・・・。

  • 運転席前面の装甲追加

前から見て特徴的な運転席前面の装甲板を追加。
ただ、この作業をするにあたって本来の運転席前の装甲と直前のパーツの隙間が無く、追加で何か入れる事が不可能な状態。そんなわけで、前面のパーツ(B11)を薄く削ってクリアランスを稼ぐという荒業に至るwこれで、車体側に不自然な面が出てしまうけど、プラ板で作った追加装甲を被せてしまえば結果的に隠れるので無問題。
あとは、III号戦車のパーツからリベットをひたすら移植。もう、慣れてしまえばモールドの移植もノリノリでやってしまう短絡さ。
ただ、この追加装甲、前面のクラッペ周りの切り欠きの形を少し間違ってしまったのが・・・気付くのが遅かったんだよな・・・。

  • 側面クラッペの移植

側面前方のクラッペが無かったので移植。まぁ、購入したIII号のランナーにあったから、これ幸いとそのまま移植したのだけど。但し、その上にある突起は無理な気がしたのでオミット。

  • マズルブレーキの自作

F2の特徴である球形マズルブレーキをとにかく再現。
キットのJ型用を芯に、プラ板とパテで成型。あまり明確な資料も無かったので、アニメ本編の映像も参考にしながらひたすら工作。正直、形状もいまひとつでエッジも出ていないものになったけど、これ以上は無理というところで作業終了。
資料が無いと言いながら、完成後に見た手元の古いモデルグラフィックスに決定的なものがあったけど、時既に遅しw

  • ステップの自作

車体側面のステップを自作。スケールを考慮すると厚すぎるのだけど、強度を考えて0.5mmのプラ板で雰囲気重視で作ってみた。

  • マフラー脇のパーツの自作

車体後部のマフラー脇にある、枕の様な形状の部品が特徴的であるので作成。正直、何の部品か判らなかったけど、見たままに雰囲気重視で作成。


こんな感じで、一通りの工作が完了。

工作の終盤で、モデルグラフィックスのミリタリー専門誌のアーマーモデリングが初心者モデラー講座という実質的なガルパン特集という事で買ったのだが、その本のおかげで戦車の基本を色々と知る事が出来たのは良かった。キューポラ前にあるパーツが直接照準器であり、自分の作った形状の違いに気付いて修正できた・・・という事もあったりで。

続いて塗装。オーソドックスにジャーマングレーで車体を塗って・・・と。
ここで「あんこう F2」として必要となるのが、あんこうマークと大洗女子の校章。ガイアノーツの「おうちdeデカール」で作成したものを使用。

おうちdeデカール クリアータイプ

おうちdeデカール クリアータイプ

別用途で作ったものと一緒に作ったのでクリア地で作成したのだけど、そのまま貼ると思った以上にマークが見えない・・・。

そんなわけで、下に白を塗ってから貼るという暴挙に出たのだけど、位置合わせが厳しいものだったので出来は及第点止まり・・・というところ。まぁ、白地で作った場合は、あんこうマークの切り抜きが無理だったろうし、このあたりはマテリアル選択の悩ましいところ。と、いうかカラーレーザーが使えればまた違ったのだが。
そんなマーキングを馴染ませる事もあって、つや消しのコートを吹いたところで作業完了。戦車でコート剤を吹くのは有り得ないとは思ったけど仕方が無い・・・。

そうは言っても、自分の技量を考慮してもなかなかの仕上がりになったので満足かな?


ひとまず、ここまでやった事を一通り書いてきたけど、この工作は正直なところお薦めしない。小スケール故に解像度が低いから楽だろう・・・と思ったのが誤りで、工作が細かいわ、欲しい流用パーツが無いわと面倒この上ないw
プラッツから、この仕様も1/35で出るから、それを買うのが一番だよな。確実に。