テッド2

フォーラム5、評価★★★★
「テッド」の続編。続きとしてやる事があるのかと思ったら、テッドの結婚から子供の話なのね・・・と観ていたのだが、その流れから意外にシリアスな展開へと。テッドの存在が人間だのか所有物なのかという問題から、「人間とは」という事を考えさせる様な内容へと。
そうは言っても、"R15+"を謳ってるだけあって下品さも加えたコメディとしての魅力は十分。何せ、冒頭でのテッドの結婚式の神父がフラッシュゴードンなのだからw他にも必要か不必要か考えるのもバカバカしい笑いが満載という事で。冒頭といえば、オープニングでのダンスは見事で感心するばかりであった。
今回、登場したのがテッドの裁判での弁護を引き受ける事になった新米弁護士のサマンサを演じるアマンダ・セイフライド。その美しさは相変わらずなのであるけど、生々しい笑いにも合うような存在感のある魅力的な雰囲気になっていた。あと、モーガン・フリーマンがどう登場するのかと思えば、これも実に魅力的。コメディタッチの演技もできるだろうけど、今回はその存在感で絶妙のスパイスになっていた。
笑いと涙が混じるコメディ、そういう意味で思った以上に良作に仕上がっていたのではないかと思える。<<以下核心メモ>>
サマンサは美人で賢いのだけど、ヤクを吸っているという今までのアマンダ・セイフライドのイメージとは違う感じ。そして、"女友達との遊び用"としてニューヨーク行きに持っていたパイプがペニスの形状で、それを彼女が咥えるというのだから面白いというもの。映画を全く知らないのも、この映画の特徴を考えると面白い。
テッドを狙うドニーが前作に続いて登場。ハズブロ社の社長と繋がって、裁判で敗れて所有物となったテッドを誘拐、解体してその謎を解き明かして玩具として量産・・・という計画を立てるという。その計画はジョンが駆けつけて失敗するのだが、そこにいたハズブロ社の社長が「どこの人?」と問われて「マテルだ」と言って去っていくのはいいネタだ。その追いかけっこの舞台はニューヨークでのコミコン会場。その会場内にあるものを見ているだけでも色々と発見があったり。
そのコミコン会場でテッドを助ける為にジョンが大怪我をし、生命の危機に。そして蘇生に失敗して息を引き取った・・・と思わせて驚かせるという展開。その展開自体は想定内であるのだけど、その悪ふざけに協力する医者が素敵。
その事故によってパトリック・ミーガンの協力で再度、裁判を行い勝利するというハッピーエンドになるのだが、法律上で夫婦でなくなっていたが、その権利を取り戻した事で再びテッドがタミ=リンにプロポーズするところは素直に感動できた。まぁ、ラストシーンは、その感動を引っ張りつつ下品なやりとりで締めるのだけどねw