コルト RALLIART VersionR (その2)

昨日の続き。

  • DRIVABIRITY 〜RUN

エンジンは直4の4G15*1MIVECとターボを追加したもの。MIVECは以前のCYBORGの様なパワー重視では無くて、どちらかというと燃費向上のシステム。で、パワーを受け持つのは勿論ターボユニット。タービン自体は小さいけれど、154ps/6000rpmとこのクラスでは最大級のパワーを捻り出す。トルクも十分で、21.4kg・m/3500rpmといったところ。
でも、エンジン回転の延びは比較的リニアリティを持っている感じ。ターボ領域からグンッと延びる事は無く、素直にまわっていく感じ。加速感とエンジン音がターボの感じを伝えてくれる。実際、ブースト計は付けてないのでブースト圧は判らないけど、ターボのパワーは十分感じられるかと。そんな感じなので、かなり高速まで安定しては走れる。実際、140km/hでは全然ブレないし。
そのパワーを伝えるミッションはゲトラグ製。これがmixiのコミュなんかでは、かなり「壊れやすい」との話だったけど、それを聞いてからじっくり調教したので、なんとかキレイに決まったかと。1000キロでのミッションオイル交換でも金属片とかは無かったみたいだし。ちなみに、このミッションンは輸入品という事もあって、イザという時はパーツ交換ではなくアッセンブリー毎交換という難物。下手すると海の向こうの部品待ちなんて事も…。で、これがバックギアが入りにくい。もっとも、この事はマニュアルにも書いてあるんだけどね…。
そして、中間となるクラッチはやや重め。まぁ、先のミラージュと同じだけどね。*2カットはいいけど、繋ぐ時はややソフトタッチが必要かな。エンジンパワーを考えると、ある程度で交換必要なんだろうなぁ。

  • DRIVABIRITY 〜STOP

ブレーキは前が15インチのベンチレーテッドディスク、後ろが14インチのディスク。前のディスクのベンチレータはなかなか凶悪でカッコイイ。キャリパーは普通だけどね。
ブレーキの効きはけっこうガツンとくる感じ。足を固める205/45 R16のADVAN Neovaのグリップもあるけど、確実にブレーキが仕事をしているのは感じられる。
ただ、その代償としてかブレーキダストは凄い。もう、パッドもディスクも思い切り削ってんじゃないの、って想像できるくらい。

  • DRIVABIRITY 〜TURN

ステリアング操作をすると、まず感じるのはボディの剛性。足回りの固さや、低扁平率のタイヤによる安定性はもちろんあるけど
箱型のボディはまったく撚れや軋みを感じさせずに、グイグイ曲がる感じ。背が高い事による、不安定さもさほどは感じないし。従来のコルトに1.5倍のスポット溶接を増して、1.3倍の剛性を得たというのは伊達じゃ無い。フロントタワーバーはもちろん、ボックス車の弱点というテールゲートにも補強がしっかり入ってるし。
ただ、回転半径はやはり大きいかな。*3


まとめると、「よくできた21世紀版のホットハッチ」といったところか。背高傾向で、どちらかというと女性向きの感が強いコンパクトカーでも、「コンセプトを持って造り込めばここまでできるぞ」というのが全体から伝わるクルマ。ターボや剛性アップなど、カッチリとした工業製品的なテイストは正に三菱というところか。
まぁ、欲を言えばあと5センチ車高が低ければもっと印象が変わるんだけどなぁ〜というところなんだけど、これを言うと元のコルトも変わらなければいけないので。
次のコルトがiのプラットホームを使ったモデルという事が囁かれている中では、きっと1代限りでの突然変異的なクルマになってしまうんだろうな。
まぁ、現行車なんだけど希少車という立ち位置は、かなり気に入っている。*4


何はともあれ、どこかでVersionRのミニカーとか出してくれないかね。すでにスイスポトミカで出た時点で負けなのだが…。
EBBROとかフジミ模型*5あたりでお願いしますよ。マジで。

http://www.mitsubishi-motors.co.jp/version-r/index.html
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000018749.html

*1:4気筒,ガソリンエンジン,1500cc

*2:以前、K11 マーチG#のクラッチ踏んだら軽すぎて驚いた経験アリ

*3:半径 5.4m

*4:選択した3台では、街で見かけるのが多い順にスイスポ→コルト→マーチ12SRだと思う

*5:初期の1.5のXとか、エレガンスパッケージあたりのキットはリリースしてる