スカイ・クロラ

テアトル8、評価★★★☆
戦争を描いている割には淡々と進む物語。押井守の映画というよりは、プロダクションIGの作品という匂いのほうが強かった。もちろん、画面の構成とか、犬やオルゴールなんかに押井の匂いは残っているんだけど。
それでも、基本的には安心して観られたか。そこには、川井憲次の音楽の素晴らしさも含めてって事になるか。
空戦シーンはCGによるものなので、実に綺麗。まぁ、そうしか言い様が無い隙の無さで、ある意味面白みには欠けた様な。
最大の懸念事項であった、役者による吹き替えは全然気にならなかった。と、言うより良かった。<以下核心メモ>
ずっと主人公であるユーイチの既視感を追いかけている感じだったけど、エンドロール後の映像で繰り返しの物語である事が明確になるのが押井らしさか。まぁ、湯田川の代わりが来た事で示唆されてはいた事だけど。で、肝心のキルドレの説明が大人にならない…という事以外無かったのも、答えを明確にしない為か。(まぁ、いくつかある原作の一篇の映画化という事もあるだろうけど)
あと、スイトの中では、ジンロウ,ユーイチと続く関わりの決着は付いてるんだろうなぁーと。