イーグル・アイ

テアトル5、評価★★★
スピルバーグの名前が、予告では大々的に取り上げられていたけど、あくまでも製作という事で。アイデアは、スピルバーグのものらしいけど。
物語は、現在のテクノロジーを上手く取り込んだサスペンスといったところで。状況からして「エネミー・オブ・アメリカ」と同様になるかと思ったけど、監視者の存在が違っていたのでこれはまた新しい映画かと。冒頭のシーンが中東から始まるから、何がどうなるかと思ったけど、面白い展開だったようで。
もちろん、都合としてのトリックが無い訳ではないので、気にならない事は無いが、まぁ許せる範囲か。それ以上に、途中のチェイスの長さが気になったか。
携帯電話に象徴される今という時代を描いたという映画としては楽しめるか。
シャイア・ラブーフは大人っぽくなったねぇー。あと、FBI捜査官のビリー・ボブ・ソーントンがいい味出してる。<以下核心メモ>
冒頭の中東での攻撃がどう繋がるのかと思えば、その攻撃中止を示したコンピューターが、攻撃を決行した大統領を殺害する為の仕業というのがなんとも。しかも、中止に従おうとした国防長官を、次の大統領にしようと準備する周到さは素晴らしいというか。
まぁ、全体のトリックはそのコンピューターが全米を監視しているという事を考えれば納得できるのだが、結晶状の爆薬があって、それが音波で爆発するというのはやりすぎ、とも。その仕掛けがあったからこそ、成り立つもので。
双子の兄の死から、巻き込まれたジェリーは、その双子であるが故に、システムにロックをかけた兄の代わりとして生体認証に使われる事に。そして、レイチェルは、その息子が吹くトランペットに仕掛けが仕組まれて、自分も爆発物である結晶をペンダントとして持ち込むのに使われる事に。そういう意味では、ちゃんと巻き込まれた2人の理由が明確だったのはよかったか。
ただ、最後の爆発のキーとなるのがアメリカ国家の最後のほうの音だったのだが、国家をちゃんと知ってる人が少ない日本人にはなじめないトリックではなかったかと。それ以上に、先に観た「ゲット スマート」と同じトリックだったんだよな。