新ゲッターロボ

川越淳監督のゲッターシリーズ第3弾。ネオゲッターは見てないけど、真ゲッターと比較してみると、やはり企画からちゃんとコントロールしているせいか勢いは見事なもの。
それ以上に、石川賢の作画を意識した太い線や、細かい線で描くタッチが強烈過ぎる。竜馬の口なんて、まるでデビルマンだし。

物語としては新たにシリーズを立てたものだけど、鬼を敵に持ってくるあたりに、今まで以上に伝奇的な物語であった。もちろん、そこにゲッター線の力や、その力の行き着く先というものも、お約束として描かれていたわけだし。
今回は、竜馬と隼人の他に、武蔵と弁慶を合わせた武蔵坊弁慶という冗談みたいなキャラが出てくるけど、キャラ作りは見事。
あと、ミチルが可愛くねぇ…と、いうか3人に負けない強いキャラになっていた。ツンデレと思ったけど、違ったみたい。
最後の敵が、郷里大輔,屋良有作,銀河万丈,玄田哲章の4人が揃い踏みという、有り得ないキャスティングこそがこの作品の最大のポイントだろうな。

ゲッターの入門としてはやや厳しいかもしれないが、パワー溢れるロボットアクションを見たい人にはお勧めかと。